看取り?

看取り?

私は特別養護老人ホームに勤めています。専門学校を卒業して、そのまま今の施設に勤めて5年目になります。特別養護老人ホームは、老人保健施設と違って、看取りまで行ってます。これからその看取りについてのエピソードを話したいと思います。

Aさんと言う要介護4の方がいらっしゃいました。よく職員や入居者様に話しをかけては冗談を言ってニコニコ笑ってる方でした。私もその方とすぐに打ち解け、冗談交じりで色々な話をしていました。ご家族の方もすごく優しく、何かあった時はすぐに来てくださるなど、協力的なご家族でした。

ある日の夜、Aさんがベッドから転落して、左大腿部の骨折がありました。病院に受診するも、年が年だからと言うことで、家族は手術を希望せず、そのまま施設に帰ってきました。ベッドから車椅子に移乗するたびに「いてぇー」と叫んでるおり、職員も悲しい気持ちになっていました。骨折のことがあってからAさんの食欲も落ち始め、ADLもどんどん落ち始めました。認定調査では要介護5に変更になりました。転落の件があってから家族とは少しだけギクシャクする部分が何度かありました。

状態も落ち始めた為、ご家族からは看取りで、主治医の指示に任せますと看取り希望が入りました。延命等はしなくていいと言うことです。 それから何ヶ月かたち、Aさんの状態は、落ちて、全介助の状態になりました。声もほとんど出ず、私たちが声かけるとニコっと微笑むだけでした。

それから食事も拒否を始めました。食事介助で口に入れても飲み込みませんでした。
それから、ベッドでの生活が多くなりました。少しずつ痩せ細り、肩呼吸も始まり、チアノーゼが出始めました。もう1週間は持たないだろうとみんなが思っていました。

その日の夜、私が夜勤で、何か胸騒ぎがして、Aさんの居室に向かいました。そこで、呼吸の止まっているAさんを見つけました。看取りの為、心臓マッサージなどせずに医務や、家族などに連絡をします。待機医務に報告し、ご家族に連絡しました。連絡するとご家族から

「なんで病院に運んでくれないんですか!今から行きます。救急車を呼んでください!」

と言い、電話を切りました。至急医務にそのことを報告し、心臓マッサージなどの指示が出たため開始しました。

なんで看取りになのにと思いながら心マをしていました。救急車より、家族と医務が到着したため、医務が説明し、搬送は無くなりました。

心配停止のまま搬送されると、司法解剖があり、施設に警察が入るようになります。本人のことを考えると解剖は嫌です。

看取りでと家族から話があっても何かあると搬送でと切り替わる家族はいらっしゃいます。家族の気持ちになればそうなるのが当たり前ですよね。

いきなり変わってしまうとあたふたしてしまうのもありますが、利用者さんが可哀想だなと感じてしまいます。言い方は悪いかも知れませんが、安らかに眠られたのにいきなり心臓マッサージされたりと。

介護をしていて一番嫌だなと感じた部分です。そのことを考えて何度か辞めたいなと思ったこともあります。ですが、これが普通なんだと自分に言い聞かせて今も仕事に勤しんでます。

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